ーー内なる言葉とは
みなさんは”内なる言葉”というキーワードはご存知でしょうか?
私たちが日常的に思い浮かべている考え事やパッと浮かぶような発想、突拍子のないひらめきなど、内の感情からポンと出る言葉のこと。
例えば果物のリンゴを見て「美味しそう!」といった感想を抱く時、”美味しそう”という単語自体が”内なる言葉”の例なのです。
その”美味しそう”という抽象的な感想から具体的に意味づけするまでのプロセスが”外に向かう言葉”として発現するのです。
例えば「(リンゴを見て)美味しそう!”優しい色合いで、ほんのり甘そうな匂いがする!”(=外に向かう言葉)」といった感じです。
この” ”で囲った部分が「外に向かう言葉」です。
しかし美味しそう、という感想だけでは説得力に欠けるので、そこからさらに飛躍して意味づけを行う必要があります。
ーー実は企業や会社でも求められる資質
つまり当然ですが、”内なる言葉”だけで文章を構成することはできません。
そこから外に向かう(=発信する)言葉として具体的に表現する。
それが文章を書くうえで重要となる基本的な要素です。
その要素を損なわずに(=コア部分は変えずに)、いかに自分なりの表現を使ってその時の様子や状況をストーリーテリング的に伝えられるか。
そこが重要です。
主語述語が書いていなかったり、途中伝えないことが二転三転しているとせっかくのコアとなる”伝えたいこと”が相手には”なんとなく”しか伝わらなくなってしまう。
”なんとなく”で伝えようとすると、相手と意見の食い違いが生じたり、そもそも適切な表現が使えないため、PCでのメール打ちや書類作成などの事務作業で苦戦を強いられることは間違いないでしょう。
文章力を鍛えるというのは、日常シーンのみならずビジネスシーンでも必要となるスキルです。
”内なる言葉”は我々が普段発している、何気ない会話のこと。
しかしそれだけで文章を書こうとしても主張が明確になっていないので安っぽくなってしまう。
そこに”外に向かう言葉”という理由を足すことで、その説得力に厚みが出ます。
商談や社内プレゼンテーションなどで相手に商品の魅力をうまく伝えたり、購買意欲を掻き立てるために身振り手振りを交えて説明できる人は、会社や企業にとっては最も重宝する存在です。
自社の売上upに繋がるばかりか、会社でのコミュニケーションも豊かになり、「みんなで共有しあい、助け合う。」という良き社内風土が育ち、協調性が高まります。
今は所有する(=社員を抱える)だけでなく、共有も求められる(=社員のチームワークを活かす)時代。
”シェアリングエコノミー”という共有がよしとされる時代では、社員一丸となって仕事に取り組んだり支えあったり…といった”協調性”が大変重要となります。
協調性のない会社はいつまで経っても零細中小止まり。
言葉や表現がうまいと、伝えたいことや、やるべきビジョンが明確になるので、社員もモチベが向上して働きやすくなる。
文章に限らず、”内なる言葉”の顕在化は、仕事や業務効率化に結びつき、ひいてはPCやメール打ちなど事務作業にかける人的コストの削減につながるため、PDCAサイクルを回しやすくなります。
つまり、文章力および語彙力、それを具体的に(でも簡潔に)伝えられる人が、今の時代求められているんです。
特にSNSが発達し、文字による商品のPRや営業活動が多くなった現在、相手の心や気持ちに訴えるような文章を書ける人が求められています。
ライターの卵だと自分で思っている人、あなたはまさに今、時代に即した1人です。
言葉は魔法です。
魔法は人の心や気持ちの移ろいにうまく対応します。
人の心や感情を突き動かすような言葉や表現を用い、それを実際営業やマーケティング活動に活かしてみませんか。
あなたの”唯一無二の表現力”を今の企業会社は欲しているのです!